さ・よ・な・ら ファンタズミック!

さ・よ・な・ら ファンタズミック!

2020年3月25日、東京ディズニーシーのナイトエンターテイメント「ファンタズミック!」が終了しました。正確にはコロナウィルスによる長期パーククローズのため、2月28日が最後の公演となりました。

この記事では、私のFantasmic!との出会い、東京にやってきて去っていくファンタズミック!について綴ります。

 初めて観たFantasmic!

ハリウッド・スタジオのFantasmic!

初めてFantasmic!を観たのは、今から約20年前!ウォルト・ディズニー・ワールドのディズニー・MGMスタジオ(現在のディズニー・ハリウッド・スタジオ)です。

満員のゲストで埋め尽くされたHollywood Hills Amphitheater という専用ステージでは、前説のトークがあったり、会場全体でウェーブが起こったりと開演前から大盛り上がり。

そんな大盛り上がりの会場はオープンニングのナレーション「Welcome to Fantasmic! …」が流れると会場は水を打ったように静かに。
そしてキラキラと煌くステージライトとともに、ミッキーが登場し、あのテーマソングが流れた瞬間、全身に鳥肌が立ったことは、今でも鮮明に覚えています。

ミッキーの登場シーン(アナハイム・ディズニーランド・リゾート)

さまざまなディズニーアニメーションの名シーンが途切れることなく、巨大なウォータースクリーンに映されると、私はミッキーのイマジネーションの世界に引き込まれていきました。

やがてヴィランズによってイマジネーションの世界は侵食されますが、ミッキーが「This is My Dream!」(これは僕の夢なんだ!)のセリフとともにドラゴンを倒すシーンはその美しさに息を飲みます。

エンディングでは、蒸気船に乗ったミッキーと仲間たちが一同に揃ったかと思うと、ソーサラーミッキーがパイロを操り、映画ファンタジアの「魔法使いの弟子」がそのまま再現されているのことにも驚かされた記憶があります。

そしてなんと言っても、ショーの最後にミッキーは「Some Imagination, Huh?」(ほんのすこしのイマジネーションさ!)のセリフと共に消えていく終わり方のかっこよさ!これを超えるエンディングは未だにないと思っています。

こんなFantasmic!との出会いによって、私はソーサラーミッキーにすっかりハマってしまったのは言うまでもありません。

ファンタズミック!がやってきた

それから10年の時を経て、ついに東京ディズニーシーにファンタズミック!がやってきました。
東日本大震災の影響で公開は2011年4月28日に遅れましたが、この日、私はメディテレーニアンハーバーで初めてのファンタズミック!を観ることができました。

夕方には、雲の切れ間から溢れた夕陽がハーバーを照らし、まるでファンタズミック!を迎えるような光景になったことも思い出されます。
そしてついに、ハーバーにあのテーマソングが鳴り響いたとき、初めてFantasmic!を観たときとと同じような感覚が蘇ってきました。

ファンタズミック!初日の夕暮れ

舞台がステージからハーバーに変わったものの、ウォルト・ディズニー・ワールドで初めて観たFantasmic!の要素をきちんときちんと引き継ぎ、(最後のセリフはちょっと違うけど)東京ディズニーシーのファンタズミック!として、洗練された内容になっていることに安堵した記憶があります。

さ・よ・な・ら ファンタズミック!

コロナウィルスによって最終公演を迎えることなく終わることになったファンタズミック!は、奇しくもその最初と最後を意外な形で迎えることになってしました。

そんなファンタズミック!の一部は、アナハイムのディズニーランド・リゾートでリニューアルされたFantasmic!に引き継がれています。
特にショーが終わり流れるImagination Songは、東京ディズニーシーのファンタズミック!でだけ流れていましたが、今ではアナハイムに引き継がれているのは象徴的です。

こうして引き継がれたファンタズミック!ですが、これで本当にさよならとは思えないですよね?

終演の主な理由は、ドラゴンやハットの老朽化、人的コストが要因では?と勝手に想像しています。

これまで、ワンマンズ・ドリームやエレクトリカル・パレードが進化とともに戻ってきました。

テクノロジーの進化によって、これらの課題を乗り越えて、末永く続けられる新しいファンタズミック!となって、いつか戻ってくるような気がしてなりません。

そんな日が来るまでは、ディズニー・ワールドとディズニーランド・リゾートのFantasmic!を楽しみたいです。

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