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夏のディズニー・クルーズラインの人気航路であるアラスカと地中海。頻繁に乗船できないクルーズだけに、どちらを選ぶかは迷いどころですよね。
2つの航路を寄港地やキャラクターグリーティングなど気になるところを比較してみます。まずは、クルーズ旅の中心である寄港地を比較してみましょう。
大きく違う寄港地の楽しみ方
アラスカクルーズと地中海クルーズ、寄港地での楽しみかたや特徴がだいぶ違います。
実際に訪れてみた印象を一言で表すと大自然vs世界遺産。それぞれの特徴をまとめてみました。
大自然を満喫:アラスカクルーズ
アラスカクルーズは、アラスカ州の港町であるスキャグウェイ、ジュノー、ケチカンを巡ります。
街自体は数時間で周ることがことができるくらいコンパクトで、ほとんどのアクティビティは、クルーズ船からバスに乗って砂金取りや氷河鑑賞に向かったり、山岳列車に乗って大自然を楽しむ といったことが中心。
なので、アラスカクルーズの場合は寄港地=街という考え方自体が、ちょっと違っているのかもしれません。
とにかくゆっくりと時間が流れていくので、日常を忘れてのんびりと眼の前の大自然を満喫する。これがアラスカクルーズです。
世界遺産を巡る旅:地中海クルーズ
地中海クルーズはバルセロナから出向して、イタリアのナポリ・ローマ・フィレンツェ、フランスのカンヌ/モナコを巡るのが一般的なルートです。
登場するスペイン・イタリアのいずれの街も世界遺産の宝庫。そして、カンヌやモナコは、世界中のセレブが集まる街で豪華なクルーズ旅にぴったりな観光都市ばかりです。
世界有数の観光都市なゆえ、ナポリ、ローマ、フィレンツェといった都市はみどころが多すぎて、半日ほどの寄港では時間が足りないほど。
さらに、どの寄港地も港から市街地までも30分から1時間ほどかかるのでとにかく遠くて、時間を足りない!
しかし、どの街にもそれを苦にしない魅力があって、南からナポリ→ローマ→フィレンツェ→カンヌと北上するルートだと、下町のような雰囲気のナポリから、古代から続く大都市ローマをめぐり、セレブが集まるカンヌへと都市の持つ違った「顔」を一度に体験できます。
とにかく毎日毎日、入ってくる情報量が多いので、のんびり過ごすアラスカクルーズとはまったく逆の楽しみかたという印象です。
寄港地の楽しみ、フード比較
寄港地のもうひとつの楽しみが現地のフード。
キングクラブは絶対外せないアラスカ
さきほど書いたとおりアラスカクルーズは、街というよりは自然体験なので、正直言って、食事の印象がそれほどなかったりします。
そんな中、唯一これだけはハズせない! というのがジュノーで食べたキングクラブです。船内でもカニは食べられますが、ここで食べたタラバガニは、味もボリュームも段違いで、アラスカに来たなーと思わせてくれる逸品です。
次にアラスカに行く機会があったら、ここだけは必ずリピートしたいなーと思うお店です。
美味しいものしかない地中海
一方、地中海クルーズは、言うまでもなく美味しいものばかり。ざっと食べたもので印象的だったものをあげてみると…
- バルセロナのパエリア
- ナポリのピッツァ
- ローマのパスタ(アマトリチャーナ、カーチョ・エ・ぺぺ)
- ローマのジェラート
- ポルトフィーノのパスタ(ジェノバ)とムール貝
- モナコの牛肉のカルパッチョ
とにかく、食べまくる! これも地中海クルーズです。
これだけ昼間にいろいろ食べるので、船内のディナーが食べられなくなってしまうというデメリットもあるくらい。なので、ダイニングはセカンドシーティングにすること強くオススメします。
治安も重要なポイント
もうひとつ気になる点と言えば、治安じゃないでしょうか?
繰り返しになりますが、大自然のアラスカはそもそも人に合わなかったり、アラスカの街でもクルーズ観光客とその観光客を相手にしている地元の店員さんが中心なので、比較的安全。余計な心配をせずに、景色をしっかり見たり、雰囲気を思う存分楽しめます。
それに比べると、バルセロナやイタリアのナポリ、ローマはスリや置き引きなどが多く、治安が悪いとよく言われます。
実は、行く前はメチャクチャ心配していたので、リュックではなく前に抱えられるメッセンジャーバッグで念の為ファスナーに南京錠を付ける。カメラはメーカーロゴを隠したり、ストラップを純正以外のものに変更。といった念の入れようでした。
おかげで?実際に被害にあうことはなかったのですが、カバンは常に前に抱える、カメラはできるだけカバンにしまう、歩きスマホをしないなど、常に注意を払うことで自分の身を守ることが大切だと感じました。
こういった危機意識を常に持つことで少し疲れてしまうのが、地中海の寄港地のちょっと残念なポイントかも知れません。
おわりに
「寄港地」という視点で、アラスカと地中海を比べてみましたが、どちらに行ってみたくなりましたか?
クルーズの楽しみはこれだけではありません!次回は船内の様子をくらべてみたいと思います。