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動画性能のレビューは多いですが、静止画では使えるかも気になるソニーのFE20-70mm F4G 。早速、このレンズ1本だけを持って大阪へ旅行に行きました。撮影した旅行の写真と共にレビューします。
このレンズが発表された時、直感的に「20mm始まりってことは、これ一本だけ持って旅行いけるんじゃない?」と思いました。
そんな折、ちょうど大阪に旅行に行くことになり、さっそくポチり。このレンズ一本をα7S IIIに装着して出かけてみました。
今回の旅行で泊まったのは、心斎橋近くのW大阪。早速このレンズでホテルのお部屋を撮影。
ホテル室内の撮影は、部屋全体を撮る広角とアメニティなどを撮るために望遠寄りの画角も使うことが多いです。通常は、16-35mmなどの広角レンズに付け替えて撮影するのですが、20mm始まりなので交換なしで撮影可能!レンズ交換なしで撮れるのはめちゃくちゃ助かります。
さらに、このレンズ、70mm側での最大撮影倍率が0.39倍。ハーフマクロまでは行かないものの、かなり寄って撮れるので、寄った物撮りまで行けるので、ホテルレビュー用の室内撮影だけでもすでに充分価値ありです。
続いて、道頓堀付近を散策。
道頓堀周辺はインパクト大の看板が立ち並ぶ一方、商店街には昔からあるレトロな喫茶もあって、いろいろ切り取り甲斐のある街でした。
20mmで町並みをダイナミックに切り取ったり、70mmでインパクトを出してみたり、50mm近辺で面白いものを切り取ってみたり。普段だと「この景色、広角に変えて撮りたいけどレンズ交換が面倒だなー」と思ってしまう場面が撮れるのは大きいです。
滞在中は十数年ぶりにユニバーサルスタジオ・ジャパンへ。
パレードやエンターテインメントなどが多いパークでの撮影は、望遠端を使うことが多くなるので、70mmだとやや足りない気がしますよね。
そんなときでも、APS-Cクロップを使って望遠端を補うと、105mmまで望遠端を延ばすことができるので、パレード撮影でも使えるようになります。
また、ダイナソーのグリーティングやニューヨークエリアの街並みを70mmで切り取ってみましたが、望遠端での解像感がめちゃくちゃ良くて、恐竜の肌や街の造形の質感をとっても豊かに表現してくれます。
非の打ち所がないレンズですが、現時点ではLightroomのレンズプロファイルがないので、RAW現像は要注意です。
2023年4月のUpdateで、Lightroomのプロファイルが追加されたので懸念がなくなりました!
というのも20mm端では、RAWの状態だと四隅がケラれてしまうのと湾曲がかなりあるので、レンズプロファイルがない現状では補正が難しいです。一方、JPEGで撮るときは、カメラ側でケラレも湾曲も補正をしてくれるので問題ないです。
そんな訳で、この記事で使っている写真は、撮影時にクリエイティブルックをカスタマイズしたJPEGのデータを使っています。そのうえで、一部はJPEGをLightroomで補正しています。
今回は静止画撮影での使用のレビューでしたが、旅行中は動画も撮影しました。動画に関しても、焦点距離が広さは便利で、VLOGのような旅行の様子を残すにはこれ一本でまったく問題なし。
一方、静止画撮影の観点だと、現時点では、JPEGでしっかり絵作りをして撮影しておく必要がありますが、プロファイルが出ればその問題も解決するでしょう。
現時点で、このレンズ一本で静止画も動画も両方使える万能レンズとして、このレンズ一本で旅行に行ける最強旅レンズと言っても過言ではないと思います。
難点は、このレンズに最適なボディはなにか?という新しい悩みが出てくることでしょうか(笑)。
今回はα7S III に装着したので、ISO感度をガンガン上げても問題なく、暗い場所でもF4であることを意識せずに撮影できました。
ただ、APS-Cクロップを多用するならα7R系が選択肢になるし、より軽さを求めるならα7Cと、今度はどのボディと組み合わせて使うか悩みが深くなるレンズです。