SIGMA 24mm F1.4 DG HSM Art で撮る東京&アナハイムのディズニーテーマパーク

CP+ 2015でお目見えした24mm F1.4 DG HSM Art。24mmの広角に開放F1.4で得られるボケはキャラクターグリーティングにぴったりなことは容易に想像できますが、風景撮りでもボケを活かした撮影が楽しめるレンズです。発売から少し経っていますが、東京とアナハイムのパークで使ってみたレビューです。

広角+明るいレンズ

まず、最初に購入の言い訳です(笑)
以前、35mm F1.4 DG HSM Artはこのブログでキャラクターグリーティングレンズとしてレビューを書きました。素晴らしいボケとキレで文句のない1本ではあることは書きましたが、ことキャラグリで使うには、フルサイズでの35mmでも全身を入れる撮影には少し長い。ましてやAPS-Cでは換算56mmともなるとかなり長い印象になると書きました。
一方、広角レンズ好きとしては、24mmという画角にf/1.4の明るさ・ボケを活かした風景というのは面白そう!という点でも触手が動か無いわけがなく、発売から少し時間が空きましたが入手してしまいました。
ちなみに、このあとレビュー用に掲載した写真はすべてEOS 6Dとの組み合わせで、ピクチャスタイル「風景」のJPEG撮って出しです。

開放で撮るパーク風景

まずは、風景撮影から。24mmは広角の部類に入るので、絞ってパン・フォーカスで画面全体にカリッとしたシャープさを求めますが、このレンズではあえてそれを狙わず、風景の中から被写体の一部を切り出す楽しさがあります。例えばこのワールドバザールの時計。広角でワールドバザール全体の雰囲気を出しながら時計だけをキリッと浮き立たせて存在感を演出できます。開放f/1.4ではさすがに周辺減光はありますが、それもまたこの画作りの一部になっています。

EOS 6D|SIGMA 24mm F1.4 DG HSM |1/500秒|f/1.4|ISO 100|2/3EV

EOS 6D|SIGMA 24mm F1.4 DG HSM |1/500秒|f/1.4|ISO 100|2/3EV

続いてはケープコッドの岸に打ち上げられた船にフォーカスを合わせてみました。通常だと絞ってパンフォーカスで全体を捉えて見ますが、この場合、右下の船にフォーカスを合わせて、その存在感が際立たせています。

EOS 6D|SIGMA 24mm F1.4 DG HSM |1/1600秒|f/1.4|ISO 100|0EV

EOS 6D|SIGMA 24mm F1.4 DG HSM |1/1600秒|f/1.4|ISO 100|0EV

パーク内の造形物が美しい東京ディズニーシー。見ていて気になる模様やある一部を際立たせるような撮影を楽しめるのがこのレンズの楽しさです。

EOS 6D|SIGMA 24mm F1.4 DG HSM |1/1250秒|f/1.4|ISO 100|0EV

EOS 6D|SIGMA 24mm F1.4 DG HSM |1/1250秒|f/1.4|ISO 100|0EV

こちらはアナハイムのカリフォルニア・アドベンチャーのラジエータースプリングス。意外と24mmの画角とボケを活かしたメリハリある絵を作るのは試行錯誤の繰り返しで難しいのですが、納得のいく構図になりました。

EOS 6D|SIGMA 24mm F1.4 DG HSM |1/2000秒|f/1.4|ISO 100|-1/3EV

EOS 6D|SIGMA 24mm F1.4 DG HSM |1/2000秒|f/1.4|ISO 100|-1/3EV

 

明るさを活かした暗所撮影

続いてf/1.4の明るさを活かした暗所撮影です。暗い場所といえばテディ・ルーズベルトラウンジですね。
手持ちでブレない程度のシャッター速度1/40に設定して、開放で撮ってもISOは640程度。肉眼でも暗いと感じる店内ですが、天井に映る淡い光や床の木の光沢までしっかり描き切って、明るいレンズの本領発揮といったところです。

EOS 6D|SIGMA 24mm F1.4 DG HSM |1/40秒|f/1.4|ISO 100|0EV

EOS 6D|SIGMA 24mm F1.4 DG HSM |1/40秒|f/1.4|ISO 100|0EV

今度は日没直後のディズニーシープラザ。EOS 6Dの高感度、レンズのf/1.4の明るさを活かして星が輝く夜空を撮ってみました。東京でもこれくらいは星が見えるんですね。

EOS 6D|SIGMA 24mm F1.4 DG HSM |1/40秒|f/1.4|ISO 3200|1EV

EOS 6D|SIGMA 24mm F1.4 DG HSM |1/40秒|f/1.4|ISO 3200|1EV

 

キャラクターグリーティング撮影

さて、ここからはキャラクターグリーティングでの使用感です。まずはミッキー&フレンズ・グリーティングトレイルのミニーちゃん。24mmの広角を活かしてあえて背景を大きく入れた作例です。背景が絵になる場所なので、風景写真と同様に被写界深度の浅さを活かして被写体のミニーちゃんをくっきりと際立ってみました。
APS-Cの38.4mmでもいい距離感で全身を入れて撮るには使いやすい焦点距離になると思います。

EOS 6D|SIGMA 24mm F1.4 DG HSM |1/125秒|f/1.4|ISO 100|0EV

EOS 6D|SIGMA 24mm F1.4 DG HSM |1/125秒|f/1.4|ISO 100|0EV

続いてはダイヤモンドセレブレーション衣装のミッキー&ミニーをお顔アップ。広角なのでかなり近づいて撮影しています。ミッキーの目にピントを持って行っているので鼻からグローブはしっかりとボケてますね。
被写界深度の浅いので、AFサーボを切って中央1点できちんとピント合わせしないと鼻ピンになってしまいます。

EOS 6D|SIGMA 24mm F1.4 DG HSM |1/1600秒|f/1.6|ISO 100|0EV

EOS 6D|SIGMA 24mm F1.4 DG HSM |1/1600秒|f/1.6|ISO 100|0EV

さて、最後の1枚はブエナミニーちゃん。今回、アナハイムで撮った中ではもっともお気に入りの一枚です。キャラクターワンショは全身で撮りたくなりますが、あえて近づいて上半身のショットです。ちょっと斜めに構えてくれたポーズは、開放の被写界深度の浅さと相まって写真に立体感が出ますね。スカートの紐の1本1本も綺麗に描かれています。

EOS 6D|SIGMA 24mm F1.4 DG HSM |1/250秒|f/1.4|ISO 100|2/3EV

EOS 6D|SIGMA 24mm F1.4 DG HSM |1/250秒|f/1.4|ISO 100|2/3EV

SIGMA 24mm F1.4 DG HSM レビューいかがでしたか?個人的には風景からキャラグリまで幅広く使えて、特にレンズのボケを楽しむことに集中すると楽しいレンズという印象です。
一方で、そのボケを活かすために被写体・構図の工夫が求められるので、距離の長い単焦点よりも難しい一面もあると思います。ただ、何枚も撮る中でハッとする1枚が撮れた時の満足感はなんとも言えない感覚を覚えるレンズです。そこは手にして使い込んでみないと分からない部分であると同時に、今回もシグマのArtラインらしい所有感の高いレンズを実感するところになっています。
ぜひ、単焦点の一本に加えてみてはどうですか?

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