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スマホに押されて低価格のコンパクトデジカメというジャンルがなくなりつつありますが、一方で「高級コンデジ」という呼ばれるカメラが人気になっています。その中でも人気のあるソニーのサイバーショット DSC-RX100M3でパークを撮ってみました。いつものように「ディズニーテーマパークで使う」という視点でのレビューです。
なぜ今、コンデジなのか?
パークに行くとだいたいTwitterやInstagramで現地からツイートをしているのですが、撮影はほぼEOS 6Dで撮ってWi-FiでiPhoneに転送して写真をアップしています。特にこれで不自由はないのですが、身軽にパークを散策したいときやレストランでサッと撮りたいときにはちょっと面倒に感じるときもあります。そんな時に持っていると便利なカメラとしてRX100シリーズに目をつけたわけです。もちろんミラーレス一眼という選択肢もあったのですが、ここは徹底的に小さいけど一眼ライクな撮り方もできる方を選びました。RX100シリーズは初期モデル、Mark2ともにワイド端が28mmだったので購入をためらっていましたが、RX100M3で24-70mm f/1.8-2.8になったということで「この1台でパーク散歩にはうってつけかも?」というのが今回の購入の言い訳です。
さっそく開放で遊んでみました
ワイド端24mmでf/1.8という明るさを実現しているRX100M3。センサーサイズは1インチなのでフルサイズには到底及びませんが、開放f/1.8で被写体を引き寄せて背景をぼかすと、コンデジの域を軽く超えています。
日中だとf/1.8では明るすぎる場合がありますが、本体にNDフィルター機能があるため、NDをオンにすると昼間でも開放の撮影を楽しめます。ここもRX100M3に踏み切った理由の1つです。
バリアングル液晶で撮る低いアングル
EOS 6Dは液晶が固定式なので、低い視線からの撮影はなかなか難しかったのですが、RX100M3はバリアングル液晶なので下から煽るような構図も撮りやすいです。いつも観ているパークでも工夫次第でまた違った景気を楽しめます。
絞って風景撮影
見かけはコンデジですが、絞り優先、シャッター優先、マニュアルモードがあるので、絞り優先で絞ることで全体にシャープな風景写真ももちろん可能です。この辺の使い勝手は一眼と同じ感覚で使えて、期待通りの画作りができます。
手持ち夜景
東京のパークで夜景を撮るときの最大の問題は、三脚を使えないことだと思います。RX100M3は手ぶれ補正とISO12800までの高感度を駆使すれば、相当暗い場面でも手持ち撮影可能です。高感度撮影時のノイズリダクションも優秀でISO4000ぐらいまでは常用感度として使えます。パークの夜景を撮るのであれば、ISO6400ぐらいまででだいたいの場面は撮れるでしょう。
キャラクターワンショット
パークの撮影といえば、キャラクターとのグリーティングやワンショットもその1つだと思います。もっとも背景が遠いランドのエントランスで撮ってみましたが、1インチのセンサーにズームレンズが付いたこのカメラでここまでできれば充分かと思います。さすがに背景や壁の近いグリーティングで、一眼の単焦点レンズのようにはボケまでは難しいですね。
一番楽になった物撮り
このカメラで一番楽になったのは、食べ物や当選券の物撮りです。レストランで一眼レフで撮影するのにはちょっと気が引ける時でもこれくらいのコンパクトさであれば、周りを気にせず撮れます。また、ショー鑑賞エリアの当選券などをInstagramアップ用に撮る時は右手にカメラ、左手に当選券を持って撮っているのでEOS 6Dのときはかなりしんどかったのですが、そこはとても楽になりました。
パークを身軽に散策するには最高の1台!
まだまだ手にして3週間ほどでマニュアル/露出優先/シャッター優先でしか使っておらずシーン撮影モードはまったく使えていませんが、これ1台でパークの風景撮影に関しては、かなりな範囲をカバーできると思います。一方、ショーやパレードなど動きの早いシーンは、AFがコントラストAFであることや連写時にAFは1コマ目に合焦したままなのであまり向きません。その点を差し引いても、この軽さでここまで表現できることを考えると、パークのお散歩カメラとしては最高の1台でしょう。ただ、お値段が高い(実売8万円!)のもネックの1つになると思います。
また、RX100M3を使って、フルサイズ一眼レフの良さを改めて実感することもできました。大きなセンサーで高感度に強く、ボケを楽しんだり、レンズが交換できることなど、普段では当たり前になっていたことですが、RX100M3を使うようになって、双方の良さをうまく使い分けることで撮影の幅やフットワークの軽さが上ったように感じました。しばらくはEOS6DとRX100M3の2台でパークを撮っていこうと思います。
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