Sigma 35mm F1.4 DG HSM で撮るキャラクターグリーティング

グリーティング天国な DLR に行く前に Sigma 35mm F1.4 DG HSM を入手しました。いわゆる「キャラのワンショ」で使うという視点で東京とアナハイムで撮った写真をまとめてみました。

初めにこのエントリーで書く内容はフルサイズ機を前提にした内容を書いています。APS-C 機をお使いの場合は画角が異なるのでご注意ください。

35mm F1.4 DG HSM を選んだワケ

夏のD23 Expo 2013 を兼ねたDLR旅行では、EF8-15mm F4L フィッシュアイ USM を使ってキャリグリを撮りまくっていました。今回、ホリデーシーズンで衣装も変わっているので、またフィッシュアイとも考えたのですが EF70-200mm F2.8L をきっかけに明るくボケるレンズの魔力に取り憑かれて、単焦点でグリを撮りたいという気持ちが強くなってきました。
そんなわけで選択肢に上がってきたのは、EF24mm F1.4L II USM と EF35mm F1.4L USM の2本でした。EF24mm F1.4L は II型に変わってかなり高評価になっていたのですが、実売で20万円を超えるのでちょっと躊躇。一方、EF35mm F1.4L は II型の登場を待っている方が多かったので回避しました。そこで第三の選択肢として、評判の良かったシグマの35mm F1.4 DG HSM が候補に上がってきました。レンズは純正派だったので、多少の抵抗がありつつも店頭で実際にモノを触って試写してみて、さすがに純正LレンズよりはAF速度は落ちるものの、レンズの重さも重すぎなかったのと、いまどきの工業製品にしては異常なまでの高い質感をもったArtラインのボディの美しさとも手伝ってこちらを選択しました。

開放 f/1.4 での使い心地

まずは開放 f/1.4 で撮ってみたものです。一枚目はブエナ・ビスタ・ストリートのグーフィーです。16時前で陽も落ちかけている上、日陰という状況でストロボなしの絞り優先です。全身ショットだと f/1.4 でも被写界深度はグーフィーの長い顔にフォーカスが合うぐらいですがピントのあっている範囲はカリっとして、周辺減光も少なく、背景のボケもキレイで、色ノリもいい感じです。

EOS 6D|35mm F1.4 DG HSM|1/500秒|f/1.4|ISO 100|0EV

EOS 6D|35mm F1.4 DG HSM|1/500秒|f/1.4|ISO 100|0EV


今度は同じ開放でもビッグサンダーランチのミニーをウエストショットで。ビッグサンダーランチは陽の光を柔らかく通す白い天井なのでかなり明るいのですが、あえて絞り優先で開放で撮ってみました。分割測光なのでさすがに +1EV してます。
この距離だとフォーカスの範囲は目から頬ぐらいで鼻先から耳にかけてはゆるやかにボケていきます。ちなみこのレンズと EOS 6D の場合、中央以外のフォーカスポイントだと甘いことが多く感じるので、中央1点でワンショットAFでピントを合わせて構図を作るようにしています。

EOS 6D|35mm F1.4 DG HSM|1/640秒|f/1.4|ISO 100|1EV

EOS 6D|35mm F1.4 DG HSM|1/640秒|f/1.4|ISO 100|1EV

少し絞って得られる安心感

明るいレンズを手にするとどうしても開放で撮りたくなりますが、鼻先から目まで距離があるキャラクター撮りでは、あえて少し絞って被写界深度を少しだけ深くしたほうが安心感が得られます。このレンズでもちょっと絞るとキレの良さはさらに際立ってきます。旅行前に TDL のエントランスの燕尾ミッキーを開放で撮ろうと思ったのですが、設定ミスで f/2.8 まで絞って撮ってしまったのですが、つま先から耳まできちっとフォーカスしつつ、背景もキレイにボケて却って絞ることの良さを実感できました。

EOS 6D|35mm F1.4 DG HSM|1/250秒|f/2.8|ISO 100|⅓EV

EOS 6D|35mm F1.4 DG HSM|1/250秒|f/2.8|ISO 100|⅓EV

全身撮りには少し長い 35mm

ここからはこのレンズの話というよりは、35mm という焦点距離をキャラグリで使うという視点での雑感になってしまうのですが、使ってみて感じたのは全身撮りをしようとするとけっこう下がらないと入らない場面が多かったです。なので、全身撮りをメインに撮影される方で単焦点をというのであれば 24mm などもう少し広角なレンズを選んだ方が良いかと思います。ソアリン横でグリーティングしてたミニーのように、下がっても窮屈な画になってしまうになる場面も多々ありました。

EOS 6D|35mm F1.4 DG HSM|1/180秒|f/2.8|ISO 100|⅔EV

EOS 6D|35mm F1.4 DG HSM|1/180秒|f/2.8|ISO 100|⅔EV


以下のような感じで逆に最初からウエストアップ、バストアップを狙って撮るなら良い感じの長さになります。

EOS 6D|35mm F1.4 DG HSM|1/100秒|f/2.8|ISO 100|0EV

EOS 6D|35mm F1.4 DG HSM|1/100秒|f/2.8|ISO 100|0EV

 

EOS 6D|35mm F1.4 DG HSM|1/1000秒|f/1.8|ISO 100|0EV

EOS 6D|35mm F1.4 DG HSM|1/1000秒|f/1.8|ISO 100|0EV

 

EOS 6D|35mm F1.4 DG HSM|1/180秒|f/1.8|ISO 400|0EV(ストロボ発光)

EOS 6D|35mm F1.4 DG HSM|1/180秒|f/1.8|ISO 400|0EV(ストロボ発光)


さて、グリーティングのワンショット撮影という超狭い用途での 35mm F1.4 DG HSM のレビューでしたがいかがだったでしょうか?最初にも書きましたがあくまでもフルサイズ機で使うことを前提に書いていますのでご注意ください。
今回使用したのはキヤノンマウントでしたが、パークでのユーザーの多いニコン、ペンタックスのマウントもありますので、気になる方は一本持っているとよいレンズかもしれません。

スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です